CO2 & エネルギー

気候変動に対するLG Electronicsの姿勢

LG Electronicsは、グローバル企業として、2010年までに世界で3番目の売上を記録することを目標としています。そのため、温室効果ガスの排出に起因する環境問題に積極的に取り組む社会的責任があると考えています。工場からの温室効果ガスの排出量を削減する技術を開発するために、さまざまな戦略を実施しています。また、製品のエネルギー効率を継続的に向上させることによってLG製品の使用から排出される間接的な温室効果ガスを最小化するよう取り組んでいます。LG Electronicsは、国連をはじめとする責任を持つ機関が策定した「地球温暖化を軽減するために、2050年までに二酸化炭素の排出量を1990年レベルの少なくとも50%を削減する」という提案に同意します。地球温室効果ガスの排出量が2015年までにピークに達しその後減少に転じるように支援します。LG Electronicsは、企業全体の事業価値連鎖に関係する地球温暖化を軽減する計画を考案します。この計画の一環として、社内サイトに温室効果ガス(GHG)インベントリを設定しました。さらに、エネルギー効率製品の製造に基づいて製品全体の二酸化炭素削減を分析し、CDP*1 2008にすべてを記録しました。

*1 CDP:カーボン開示プロジェクト

企業活動により排出される温室効果ガス

2007年末にチョンジュ事業所のインベントリから始めて、LGは13の韓国内のサイトで温室効果ガス(GHG)インベントリを作成しました。対象のサイトには、2008年の第4四半期までに建設されるオフィスビルディングおよび研究開発センターも含まれます(図1、2)。その信頼性を確認するために、排出データはGHGインベントリから収集されてDNV(独立した第三機関のサービスを専門に取り扱う企業)に送付され、2005年、2006年、および2007年の排出量の認証を受けました。LG Electronicsは現在、企業全体にわたるウェブ基盤のITシステムを展開してGHG排出およびエネルギー消費を監視しています。このシステムを通して、各事業所で監視をリアルタイムで実行してその結果を定期的に上級管理者に報告し、そのデータがLG Electronicsの環境マネジメントの主要性能指標として使用できるようにします。2008年に韓国内でGHGインベントリを作成したことに加えて、LG Electronicsは韓国内の各輸送ステップのGHG排出の正確な評価を維持し、2009年末までに韓国外のすべての関連子会社でインベントリを作成することも予定しています。これにより2011年までに、原料、研究開発、製造、および製品の使用と廃棄の総合ライフサイクル評価(LCA)を通して、グローバルCO2フットプリントが決定されます。

図1 韓国内の事業所から排出される温室効果ガスの量(単位:tCO2e)

※社員の通勤に使用されるバスは、その他の間接排出量として分類されます。
ここをクリックすると第三者認証が表示されます。

図2 韓国内事業所のGHGインベントリの状態と処理

世界中の温室効果ガス排出に対する中期および長期の削減目標

LG Electronicsは世界産業で最も急速に成長している企業の1つですが、低エネルギーの製造技術および最適化されたユーティリティ設備を使用することによってエネルギー消費量を最小化してきました。当社の2007年の韓国内GHG排出量(図1)は、電力および蒸気からの間接GHG(範囲2)がGHG排出量の67%を占めていることを示しています。したがって、電力および蒸気の消費量を最小限にすることが、GHG排出量の削減に最も効率的な方法となります。さらに、エアコンや冷蔵庫など直接GHG排出量のカテゴリの主要製品の冷却損失を最小限にする製造技術(範囲1)を開発し、現在その実施に向けて検討しています。LG Electronicsは2008年を基準として設定し、GHG排出量を徐々に最小化することを目指します。2009年1月に、ラスベガスCES会議で「Life's Good When it's Green 2020」イニシアチブを発表しました。この発表によって、LG Electronicsは、GHG排出量を、2012年までに2008年レベルよりも5%(75,000トン)削減し、2020年までに10%(150,000トン)削減することを目指しています(図2)。

図1 当社のGHG排出率

図2 2020年までに150,000トンの温室効果ガスを削減

省エネおよび温室効果ガス削減の活動

2007年チャンウォン工場の事例:エネルギー消費量およびGHG排出量を削減する活動を通して、2007年に5,000トンのGHG削減を達成。
・消費電力量が最小のときに、省エネのための有給休暇使用

• 自転車通勤(参加者が20~30%増加)
• 室内温度を26°C以上に維持
• 使用していない電灯および周辺装置の電源を切断
• 工場内の移動手段にシャトルバスを運行(以前は個人の車を使用)
• 「エネルギー・キャッシュバック」プログラム(エネルギー節約費の3%をスタッフに還元)の運用

世界規模の環境にやさしい製品のための「Life's Good When it's Green 2020」

家庭で使用する製品の消費電力に起因する間接GHG排出のレベルは、製造に起因するGHG排出量よりもはるかに多く(約95%以上)なっています。そのため、LG Electronicsはエネルギー効率の高い電気製品の製造に尽力しています。5年ごとに省エネ技術開発のロードマップを決定し、その技術を製品に適用して、2012年までにエネルギー消費量を2007年レベルの85%に削減します。BAUシナリオ*1に関連する間接GHG排出量を2012年までに1,200万トン削減し、2020年までに3,000万トン削減する目標を達成することを目指しています。3,000万トンのGHG排出量は、600万エーカーの松林が1年間で吸収可能な量に相当し、また、6機の火力発電所のGHG排出量に相当します。*2*1:BAUシナリオ排出:Business as Usualシナリオの排出を指し、2007年レベルと同じエネルギー効率を持つ製品の排出を意味します。*2:米国環境保護丁(USEPA)の炭素ガス排出量計算を参照。

2020年までに20メガトンの温室効果ガスを削減

カーボン・ラベリングのパイロット認証

カーボン・ラベリングは環境省が指導しているイニシアチブです。低カーボン製品の購入を奨励し、温室効果ガスを削減するために、製品ライフサイクル全体にわたって発生する温室効果ガス放出量が消費者に公開されています。環境省は、2009年のシステムの実施に先立ち、2008年の7月から12月までパイロット認証を実施しました。温室効果ガス排出を削減する取り組みを積極的に支持する企業として、LG Electronicsはこのパイロット・プロセスに参加しました。2009年4月にLG electronicsは、環境省よりカーボン・ラベリングの正式な認証を受けました。 LG Electronicsはパイロット認証プログラム用にフロントローディング洗濯機を選択しました。この洗濯機のライフサイクル全体にわたって発生する温室効果ガスの量をありのままに公開し、公認機関から認証を受けました。これにより、消費者間に低カーボン製品を購入する運動を広げることを支援します。排出量の情報は、現在行っている低カーボン製品の提供を推進するための参考資料として使用します。低カーボン製品の提供を拡大することにより、気候変動への取り組みにおいて消費者にもその役割を果たす機会を与えることができます。また、他の製品についても温室効果ガスの排出量を検査し、公表する予定です。LG Electronicsは、温室効果ガスに関する情報を消費者との間で共有することによって、低カーボン製品の開発を強化します。また、消費者が省エネへの取り組みに参加する機会を得られるよう努力します。

製品ライフサイクル全体にわたる二酸化炭素排出量

再生可能エネルギーに関連する技術の開発

デジタル電気機器事業部は、この7年間、家庭用エアコンの売れ行きが世界的に最も好調です。2007年4月、当事業部は40年間の経験を活用し、「Hybrid Gio」と呼ぶ新しいコンセプトのエアコンを投入しました。この環境にやさしいシステムは、従来の電力やガスを使用するエアコンよりも消費エネルギーが少なく、温室効果ガスを直接排出しません。さらに、LG Corporation主導で太陽電池事業グループを設立し、数十メガワットの出力が可能な太陽光システムを構築しました。太陽光発電システムは温室効果ガスを排出しないため、電力を生成することによって、温室効果ガスの排出量を効果的に削減できると期待されています。

温室効果ガスの排出量を削減するために、新しい再生可能エネルギーを用いた電力生産が注目を集めています。 現在、チャンウォン第2工場およびデジタル電気製品研究所(Gasan-dong、ソウルl)では、1 kw/hおよび7.5 kw/hの太陽光パネルを試験的に運用しています。これらのパネルは、2007年にすべてのLG Electronics工場が使用した電力の0.00072%を生産することができます。LGEは韓国で購入される再生可能電力として、全電力の1.6%を使用しています(2008年基準)。

LG Electronicsは再生可能エネルギーを使用し、再生可能エネルギーに関連する事業に従事します。

エネルギー効率

Energy Starは、省エネの消費者製品の使用を奨励する米国政府の国際的なプログラムです。1992年に省エネおよび温室効果ガス削減の取り組みの一環として米国環境保護庁(EPA)により設立されました。LG Electronicsの大部分の製品はEnergy Starの基準を満たしています。特に、米国市場向けに製造されている携帯電話機のバッテリ充電器はEnergy Starの要件を完全に満たしています。